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平和研究 第60号:平和研究のアイデンティティとは何か―50年目の問い

日本平和学会編
A5 / 236ページ
2023年
ジャンル:社会科学

【本書の概要】
創立50周年を迎える日本平和学会による『平和研究 第60号』は、「平和研究のアイデンティティとは何か――50年目の問い」を特集。暴力と非暴力の関係、紛争解決、社会的正義、ジェンダー、人権など、平和をめぐる理論と実践を多角的に再検討します。政治哲学・平和構築論・ジェンダー論の依頼論文に加え、非核規範や覇権的平和、人道支援における性暴力、マイノリティの権利を扱う自由論題を収録。さらに最新の書評を通じて、平和教育や国際法、エスニック紛争研究の動向を紹介。多様化する平和研究の原点と未来を照らす一冊です。

¥2,420

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【本書の内容】

平和学の原点と展望を多角的に検討する特集号です。
戦争や暴力の根源を探り、非暴力による紛争解決、社会的正義や人権保障を追求してきた平和研究。その多様化と学際化が進むなかで、「平和とは何か」「暴力と非暴力のあいだに何があるのか」をあらためて問い直します。

巻頭言では、平和研究の理論的基盤とその変遷を整理し、依頼論文では政治哲学・平和構築論・ジェンダー論の視点から平和研究の新たな方向性を提示。さらに、非核規範、覇権的平和と環境破壊、人道支援現場の性的搾取問題、マイノリティの権利などを論じた自由論題論文を収録しています。書評では近年の重要文献を通じ、平和教育・国際法・エスニック紛争研究の最前線を紹介。

暴力の多層的構造に向き合い、平和構築の可能性を再考する本号は、現代における平和研究の原点と未来をつなぐ一冊です。

【本書の目次】

巻頭言
平和研究のアイデンティティとは何か
——50 年目の問い
上野友也・清水奈名子・佐藤史郎

● 依頼論文(特集論文)
1 平和研究としての政治哲学
――「理想」を再定義する
松元雅和

2 平和構築と平和学
――紛争解決論という視座からみる平和構築
古澤嘉朗

3 「紛争下における女性への性暴力」研究の再考
――先行研究のレビューを通して
土野瑞穂

● 自由投稿論文(研究論文)
1 広島・長崎平和宣言と首相挨拶にみる非核規範
——計量テキスト分析を軸に
梅原季哉

2 「覇権的平和」を再考する
——パクス・ブリタニカとインドの鉄道建設
深谷 舜

3 人道開発支援現場での性的搾取・虐待からの保護
——2000 年以降の進捗と課題
尾立素子

4 マイノリティの集団的権利
——マイノリティから自決権行使主体への接近可能性
島本奈央

● 書評
植民地主義の問題を新たに照らし出す 永井文也 177
石原真衣『〈沈黙〉の自伝的民族誌(オートエスノグラフィー)――
サイレント・アイヌの痛みと救済の物語』北海道大学出版会,2020 年

暴力形態の変化からみるエスニック紛争の「長期化」問題
永野和茂
木村真希子『終わりなき暴力とエスニック紛争――インド北東部の
国内避難民』慶應義塾大学出版会,2021 年

達成され得ぬ目標を目指す営み
山田哲也
西平等『グローバル・ヘルス法――理念と歴史』名古屋大学出版会,
2022 年

平和をめぐる広島からの発信と受信
中村長史
広島市立大学広島平和研究所編『広島発の平和学――戦争と平和を
考える13 講』法律文化社,2021 年

「平和教育」における「理論と実践の往還」
――日本平和学会の強みを活かして――
前田輪音
 高部優子・奥本京子・笠井綾編『平和創造のための新たな平和教育
 ――平和学アプローチによる理論と実践』法律文化社,2022 年


SUMMARY

J-Stage 公開日一覧
日本平和学会研究会活動
編集後記
日本平和学会設立趣意書
第25期役員
日本平和学会会則

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