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平和研究 第61号:平和研究の アイデンティティとは何か ―50 年目の問いII

日本平和学会編
A5 / 218ページ
2024年
ジャンル:社会科学

【本書の概要】
『平和研究』第61号は、「平和の不在において語る」という巻頭言とともに、「平和研究のアイデンティティとは何か 50年目の問い II」を特集。ウクライナ侵攻やガザでの人道危機など、「死が日常化」した現代において、平和研究が構造的暴力にどう向き合うべきかを問います。

特集論文では、脱植民地化、マイノリティの視点、多様な暴力の言語化という3つの視点から、「足元の暴力」を追及。沖縄の基地問題における「決定権なき決定者」、アイヌ民族をめぐる植民地主義的な構造、脱植民地化後の紛争における暴力の複雑性を分析します。

既存の知識体系を批判的に捉えなおし、構造的暴力に抗う言葉と実践を探る、現代の不正義に立ち向かうための必読の一冊です。

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【本書の内容】

本号は、特集「平和研究のアイデンティティとは何か 50年目の問い II」のもと、グローバルな危機が続く現代において、平和研究が向き合うべき根源的な問いを提示します。

特集:「脱植民地化、マイノリティ、暴力の名付け」 平和研究がこれまで主流としてきた「戦争や核や紛争」の視点から「死角」であった日本の「足元の暴力」に焦点を当て、構造的な不正義を追及します。


沖縄:新基地建設をめぐる議論における沖縄の「決定権限なき決定者」という非対等な力関係を分析し、「抗いの無化」という状況を考察。

先住民:アイヌ民族をめぐる植民地主義・レイシズムの構造を指摘し、集団的権利の剥奪や疎外を扱うことができず、暴力が温存されてきた平和研究の課題を批判的に考察。

紛争:脱植民地化後のアフリカ・南アジアの事例を通じ、紛争、暴動、コミュナル暴力といった多様な暴力の形態を歴史的文脈から分析。暴力の「名付け」が持つ政治的な意味を探る。

自由論題 対リビア武力行使の国際法的根拠の変化と多重化、国際調停の中立性・バイアス論争をサーベイ実験で検証した研究ノート、そして過去の巻頭言に展開された「温暖化懐疑説」を科学的知見に基づき批判し、「気候正義」を訴える論考など、多様なテーマを収録。


書評 『批判的安全保障論』、『辺野古入門』など、平和研究の重要テーマを扱う最新の著作5冊を詳細にレビューしています。

【本書の目次】

巻頭言
平和研究の
アイデンティティとは何か
―50 年目の問いII
小川玲子・清水奈名子・佐藤史郎

● 依頼論文(特集論文)
1 沖縄に「平和」をもたらす「自立」の実現に向けて
熊本博之

2 先住民を不可視化する暴力
石原真衣

3 だれのための平和か
——国民国家,紛争と暴力
木村真希子


● 自由投稿論文(研究論文)
1 対リビア武力行使の国際法的根拠の変化と多重化
——「住民保護」から「テロ掃討」へ
志村真弓

2 国際調停におけるバイアスを解く
——サーベイ実験を用いて
中束友幸

3 「平和研究」55 号「巻頭言」の気候変動問題に関する
記述への反論
中山 均


● 書評
別様な安全保障論の展開に向けて
山口治男
南山淳・前田幸男編『批判的安全保障論——アプローチとイシューを
理解する』法律文化社,2022 年

政治学・国際関係論からクルド人をとらえる
森田豊子
今井宏平編『クルド問題——非国家主体の可能性と限界』岩波書店,
2022 年

ジェンダー論と平和学を並行して学ぶ意義
和田賢治
風間孝・今野泰三編『教養としてのジェンダーと平和II』法律文化社,
2022 年

反対と容認のハードル——辺野古の選択を丁寧に辿る
波照間 陽
熊本博之『辺野古入門』ちくま書房,2022 年

原子力,生命科学,自律型兵器などの軍事研究の現状と考察
戸田 清
出口康夫・大庭弘継編『軍事研究を哲学する——科学技術とデュアル
ユース』昭和堂,2022 年

● 資料
『平和研究』特集テーマ一覧

平和学会開催校・企画テーマ一覧

歴代の理事一覧

30 周年、40 周年、50 周年企画一覧

SUMMARY

J-Stage 公開日一覧

日本平和学会研究会活動

編集後記
日本平和学会設立趣意書
日本平和学会第26 期役員
日本平和学会会則

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